耐久性に優れた木造建築は、築年数1200年以上の法隆寺を例えるまでもなく、長寿命の建物が住宅建築においても100年~200年を軽く超えて、現在も住居として使われている事例には、枚挙が有りません。
掲載写真は私の実家の屋根で、実家は約120年程前に曾祖父が建て、現在も兄が使用している建物で、木造住宅の長寿命に感心するばかりです。
私の実家が、長寿命となる要因を挙げて見ると次の様です。
実家の屋根妻側
等々、挙げましたがこの様な造りにこだわると、薬剤による防腐処理を施さなくとも、長持ちしそうですね。
以前、7年程前に薬局のオーナー様から、調査依頼が有った時の事です。
調査依頼は「店内の品物が熱で傷む。エアコンの故障では無さそうなので原因を調べてほしい」との事で、それは薬局の店舗に並べられた商品や、陳列棚の商品でした。
店舗は日中、来客の方や社員の為に、それは涼しくエアコンがたっぷり効いた店内で、夜間は警備会社に任せ誰もいない店舗です。朝方社員の方が出勤してくると何故か商品が傷んでいます。
何故だろうと、私の処へオーナー様が相談に来られ、一緒に店舗を拝見することになりました。
店舗は流行をと入りいれた、木造建築のボックスタイプでとてもお洒落な外観で、この様な形の屋根形状を陸屋根形式と言います。屋根葺き材はガルバ鋼板でした。
中に入ってみても、冷房で涼しく特に問題のあるような建物には、見えませんでしたが、よく見ると、おしゃれな外観を演出するために、建物高さを低くした為、天井と屋根の間が60cmもありません。
そうです。この犯人は屋根・天井の空気層だったのです。薄い屋根裏が断熱を妨げていたのです。
職員の方が、エアコンを切って帰宅すると、この薄い屋根裏からたちまち熱帯夜の外気温が侵入し店内の温度を著しく上げ、商品を傷めていたのです。
そして職員の方が出勤される頃は、朝方の冷気で室内が涼しくなり、誰も気付かなかったのです。
無論、一定の断熱材は施工されておりましたが、効力はほとんど無かったようです。
それに比較し、木造住宅の瓦屋根裏はたっぷりと空気層が設けられこの空気層が断熱緩衝層となって天井裏の断熱材と共に効果的な断熱構造となっているのです。
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